占いというと、どんなことをイメージしますか？
タロットカードや手相を連想する方もいると思いますが、中には大きな水晶玉を思い浮かべる方もいるでしょう。
実際に水晶は古代から使われており、現在でも水晶占いを行う占い師は多くいるようです。
そこで今回は、水晶を使って占う方法や、占いに使われるようになった歴史について見ていきましょう。
水晶占いの方法
水晶を使って占いを行う場合、占い師が水晶玉を覗き込んでいる様子を連想する方も多いでしょう。
では、どうやって水晶から何かを読み取り、答えを出しているのでしょうか？
ここからは、水晶占いを行う方法について見ていきましょう。
◆ スクライング
スクライングと呼ばれる方法は、水晶をスクリーンとして映像を見るという方法です。
相談者の過去や未来や縁がある場所などが映し出されるので、その内容を伝えることで占いを行うと言われています。
しかし、誰でも水晶玉に映像が見えるわけではないので、霊感などの能力を持っていないと難しい方法と言えるでしょう。
◆ 記号や絵をヒントにするやり方
水晶占いの方法がスクライングだけだと、特別な能力がなければ行うことができません。
しかし、実はもう1つの方法があります。
それが水晶に映し出された記号や絵をヒントにして、答えを導き出すという方法です。
一般的な水晶占いではこの方法が採用されることが多く、水晶を覗き込んだ時に受け取ることができるイメージや色などがヒントになります。
この方法の場合、特別な能力は必要ありませんが、浮かび上がったヒントを読み解く能力がなければできません。
水晶占いの歴史
現在でも多くの方が水晶を使って占いを行っています。
しかし、その歴史は古く、16世紀頃から実施されてきたと言われています。
「水晶を使って本当に占えるの？」と感じている方も多いようですが、この歴史を見れば水晶占いが信用できるものだと理解することができるでしょう。
そこでここからは、水晶占いの各国の歴史について見ていきましょう。
◆ 古代ギリシャの歴史
水晶占いの歴史はかなり古く、古代ギリシャ時代から使われていると言われています。
古代ギリシャから水晶のような美しい天然石は希少なものとされており、透明度の高い水晶は水を固めたものと考えられていたようです。
古代ギリシャでは、水晶だけではなく鏡や鉛、水銀の球、水面等が占いの道具となっていました。
この頃は水晶等を使うことによって、心身の病気や自らに迫る危険を判断していたようです。
◆ ヨーロッパの歴史
5世紀のヨーロッパでは、鏡や水晶の中に魔女や悪霊がいると考えられていました。
そのため、魔女狩りを行っていたヨーロッパの教会法では、水晶の中に魔女がいると信じている方は破門という制度もあったようです。
その後もヨーロッパでは水晶が愛用されており、イギリスの哲学者であるロジャー・ベーコンが作った水晶やガラス玉には遠くで起こっている出来事が映し出されているという逸話が残っています。
◆ アメリカの歴史
アメリカの先住民の方々は水晶玉の力を信じており、予言のために使ってきました。
この予言を行う際に儀式が開催されており、しっかりと水晶を清めることによって未来が見えると考えられていたようです。
このような歴史が、今の水晶占いにつながってきていると言えるでしょう。
水晶占いのやり方
水晶占いの中のスクライングという手法は、特殊な能力がなければ行うことができません。
しかし、記号や絵をヒントにしたやり方であれば、練習によってできるようになると考えられています。
そこでここからは、水晶占いのやり方についてご紹介していきましょう。
◆ 浄化する
水晶占いを行うためには、水晶の力を高めておくことが必要となります。
そのため、水晶を浄化することが必要となります。
きちんと浄化しておけば、より鮮明にサインを見抜くことができるでしょう。
ただ、浄化を行った後は自分以外の人に触らせないことが大切です。
他の人が触ってしまうと、余計なエネルギーが入ってしまうと言われているので注意が必要でしょう。
◆ 環境を整える
水晶占いは、明確な答えが見えるわけではなく、自分でヒントを探す必要があります。
そのため、自分がリラックスできたり、集中できる環境を整えておくことが重要でしょう。
また、机には黒い布をおいてその上に水晶を固定しておくことをおすすめします。
◆ 占いを始める
占いを始める前に、まずはしっかりと瞑想を行います。
何度か深く深呼吸をして、心を無にしておく必要があるでしょう。
気持ちが整ったら、無駄なことを考えずに水晶に聞きたいことを問いかけます。
初めて行う時にはなかなかヒントを見つけられないこともありますが、映るまで待ってその内容を素直に受け止めるようにしましょう。
水晶占いを行うために必要な浄化方法
水晶占いを行うためには、水晶の力をしっかりと高めておくことが必要になります。
そのため、占いの前には必ず浄化が行われます。
そこでここからは、水晶占いを行う前にやっておきたい浄化方法について見ていきましょう。
◆ 流水にあてる
最も簡単な方法は、流水で浄化するという方法です。
もちろん水道水でも悪くはありませんが、できれば自然界にある川や湖の水がよいとされています。
できるだけ長い時間、流水にあてることによって、強い浄化を行うことが可能でしょう。
ただ、水を当てた後にそのままにしておくと、水晶が傷みやすくなってしまうので、浄化が終わった後には綺麗な布で水分をしっかりとふき取る必要があります。
また、きちんと乾燥ができていないと感じる場合には、太陽の光にあてて乾かすのもおすすめです。
◆ 塩に埋める
塩は、浄化に最適なものです。直接水晶を入れて、数日間埋めておくようにしましょう。
この時に使うのは、食塩ではなく天然塩がおすすめです。
浄化を行った後の塩は悪いエネルギーが含まれているので、捨ててしまって問題ありません。
◆ 太陽の光にあてる
太陽の光にあてるという方法も、簡単に行うことができる浄化方法です。
日が出ている間に窓際に置き、太陽の光に当てるだけでしっかりと浄化することが可能です。
日中に3時間ほど行えば、十分に効果が得られるでしょう。
◆ セージの煙で浄化する
水晶を使って占いを行う占い師がよく使う浄化方法が、セージの煙で燻すという方法です。
セージに火をつけて、出てきた煙に2～3回ほどくぐらせることによって浄化することができます。
ただ、セージを普段から持っているという方はそこまでいないので、特別な浄化方法を試したいと考えている方におすすめの方法でしょう。
◆ 水晶の原石にあてる
水晶は、浄化作用が強い天然石と言われています。
そのため、水晶の上に数日乗せておくことによって、浄化を行うことも可能です。
特に水晶の原石やクラスターを使えば、より高い効果を実感できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか？
水晶を使った占い方法は、古来から使われてきています。
現在でもさまざまな占い師に愛用されている方法です。
スクライングは特殊な能力がなければ行うことはできませんが、もう1つの方法であれば簡単に実施することが可能です。
高級な水晶が必要なわけではないので、誰でも気軽に挑戦することができる占い方法と言えるでしょう。
気になる方はきちんと浄化を行ってから、試してみてはいかがでしょうか？
