近頃よく耳にするようになった「HSP」や「エンパス（empath）」という単語。
共感力や感情移入する力が極端に強い方を表す言葉や状態を指す言葉です。
人の感情やエネルギーに同化し、自分自身の事の様に感じてしまうため、状況や環境等により、疲れてしまったり、生きにくさを感じてしまうことも多いようです。
この特性により、人の痛みがわかるため、優しくなれたり、芸術的な才能が強化されることも考えられますので、悪いことばかりではなく、個性のひとつと捉えられることができますね。
そうはいっても、生活していく上でちょっとしたことが困難になってしまったり、他者からの影響により生命力が弱くなってしまう、ということが頻繁に起こるのは、本人にとっては避けたいところ。
ここでは、HSPやエンパスの方の特性を生かしながら、対処していく方法をお伝えしていきます。
・軸を整え、影響されにくい習慣を
HSPやエンパスの方にまず第一に取り組んでいただきたいのは、「軸を整える」ということ。
様々な人に寄り添い、自分のことのように共感できることはとても素晴らしいことですが、弱っている人に寄り添い、共倒れになるよりも、俯瞰した立場からの方が、お互いにとって最良の解決策に導かれる場合があります。
軸を整えるには、呼吸法やヨガ、波動療法各種など、様々な方法があります。
何も手元になくても、深い呼吸を数秒間するだけでも落ち着きを取り戻し、周りからの影響を受けにくくなることがあります。
軸を整えるやり方はいくつもありますので、ご自身にあった方法、これをやるとすっと落ち着く、と思える方法をひとつでも覚えておくと、いざというときに心強く感じることができるでしょう。
・軸を整えるときにおすすめのパワーストーンは？
軸を整える、精神を落ち着かせるのにおすすめの石は、なんといっても水晶です。
数ある石の中でも抜群の安定した波動を放つ水晶は、プラスとマイナスのズレを調整し、そのもの本来の性質に戻そうとしてくれる性質を持ちます。
人や環境の影響を受けているとき、自分自身の波動が乱れている可能性がありますので、自分本来のリズムを取り戻してあげることが最優先。
水晶を掌に置き、深くゆったりとした呼吸を繰り返していくと、水晶の波動に合わせることにより、いつしか安定した状態を取り戻しやすくなります。
紫水晶と呼ばれるアメジストも、軸を整えるのには最適な石。
第三の目を活性化し、直感力を高めるアメジストは、天界からのエネルギーと繋がり、地球に軸を降ろすことをしやすくしてくれるため、何かから切り離されたような不安感を感じやすい方にはぜひおすすめしたいストーンです。
また、その高貴なエネルギーは邪気を嫌うため、とにかく守ってほしい、と感じるようなときにも凛とした波動で寄り添ってくれるでしょう。
グラウンディングで、軸の強化を
水晶が持つ「ゼロになって波動を安定させる」こととは別に、グラウンディングすることにより、軸を安定させていく方法もあります。
グラウンディングとは、簡単に言えば「地に足をつける」ということ。
大地と繋がり、地球の一部だと実感することは、孤独感や浮遊感に苛まれがちになる人にとって、何よりの安定をもたらす場合があります。
天から受けたエネルギーを自分の中に通し、足元から地球に戻す、ということをイメージすると、グラウンディングしやすくなります。
グラウンディングに最適な石は、第一チャクラの色やエネルギーを持つ赤や茶系の石。
スモーキークオーツやガーネット、ジャスパー系など、大地のエネルギーと繋がりやすくなる石はいくつかありますので、お好みに合わせて選んでみるのも楽しめるでしょう。
また、手に入る場合、セドナで採掘されるセドナストーンなども最適。
ダイレクトに「地球」を感じさせる石は、自分が地球の一員であることを実感させ、温かな安心感や力強さを実感させてくれるでしょう。
「HSP」や「エンパス」を活かし、幸福に生きるために
ゼロへのリセットとグラウンディング、どちらの習慣も心掛けていくことで、徐々に中心が強化され、共感力は残しながらも、それによって辛くなったりなどの症状は少なくなり、自分は自分、という軸が整ってくる可能性があります。
繊細に人の気持ちや痛みを感じたとしても、それによってブレが生じず、俯瞰で見ることができれば、「それはそれ」という正しい距離を覚えてそれを保つことも、いずれ習慣づけることができるでしょう。
HSPやエンパスの方に育てられるお子さんは、一番近い存在から、共感や理解を自然とし続けてもらえるため、才能や個性を発揮しやすくなるともいわれています。
また、自分の中にいる自分自身といわれる、インナーチャイルドに寄り添ってあげることも、普通の人よりもしやすいはず。
「自分自身」の声を聞いたり、耳を傾ける習慣を付けることは、何よりの心の安定をもたらすでしょう。
HSPやエンパスは辛いことではなく、ひとつの個性、大切な特性として活かしていくために、ぜひ自分なりの付き合い方を見つけてみてくださいね。
