クアロア・ランチ(クアロア牧場)
クアロア・ランチ(クアロア牧場)は、オアフ島のちょうど北東部、ワイキキから車で50分~1時間ほどに位置する広大な牧場です。
ジェラシックパークの映画撮影がされた場所としても、大変有名ですね。
最近は日本のバラエティ番組などのTV撮影でもよく見かけますが、アメリカのハリウッド映画撮影など映画のロケ地として人気で、『映画ロケ地を周るツアー』なども誕生したほどです。
4000エーカーの広大な土地は、山や牧場だけでなく、プライベートビーチなどもあり、カメハメハ3世の所有地であったこの土地は、古代ハワイアンの王族たちしか入る事が許されなかった、スピリチュアルな大自然スポットです。
このクアロア・ランチ(クアロア牧場)は、コオラウ山脈という山の麓に広がっています。
その大自然のコオラウ山脈の緑溢れる山肌は、まるでひだの放射線模様のように幾重にも重なっています。
コオラウ山脈はコオラウ火山だったそうで、侵食による形状なのだそうですが、この渓谷のひだ模様には、古代ハワイアンたちが、カヌーを引きずりながら山越えをして着いた跡だという伝説があるそうです。
ハワイの伝説と神話が確かめられるクアロア・ランチ(クアロア牧場)には、世界中から沢山の観光客が集まります。乗馬もでき、様々なアクティビティーが用意されています。
丸一日ここだけで楽しめるクアロアですが、この地を訪れば、ハワイアンの歴史を学べ、スペクタクルで壮大な大自然から、マイナスイオンを浴びて、言いようのない「元気」を吸い込めるスピリチュアルなスポットだと思います。
「オアフ島で最も神聖な場所」
クアロアランチ(クアロア牧場)は、「オアフ島で最も神聖な場所」の中のひとつと言われているそうです。
ハワイのローカルにも人気で、ここでウェディングやイベントをされる人も少なくありません。やはり、緑がいっぱいで、大自然、古代ハワイアンたちの神話や伝説が多く語り継がれている場所ですので、ハワイアンたちのマナ(霊力、自然に宿る気、超自然的な力)が宿っているのだと信じられていて、「オアフ島で最も神聖な場所」と言い伝えられているのです。
さてカメハメハ王3世が最後に所有していた土地だったと言いましたが、1850年に個人に売買されるまで、王族以外は立入禁止だったと言うことですが、今思えばそういった「カプ(Kapu:タブー、規制やルール)」 が、1819年、カメハメハ2世の王妃の一人カアフマヌにより廃止されるまで、王族でないハワイアン達が出入りできなかった事は、そのマナに対する畏怖の念が強かったという理由だけでなはく、やはり平民たちとの格差を生む為に作られた戒律だったかとも言われています。
そんな王族もカプナも平民も、いろいろな念を持ち、その念が、大自然のハワイのマナの大気を生んでいると言われています。
ハワイアンたちの深い念が、このクアロア牧場の大気を生んでいるのかと思います。
オアフの小さな無人島チャイナマンズ・ハット(中国人の帽子)
大自然が息吹くこのコオラウ山脈について、ハワイアンの伝説や神話が数多く残っています。その一つが、オアフの小さな無人島チャイナマンズ・ハット(中国人の帽子)です。
昔コオラウ山脈(火山)の一部だったと言われている、オアフの小さな無人島チャイナマンズ・ハットは、「モコリィ島」と呼ばれ、ハワイ語では、“小さなトカゲ”という意味だそうです。
ハワイの神話によれば、火と火山の女神ペレ(Pele)の妹ヒイアカという女神が、オオトカゲ(モオ)を倒した時にちぎれた尻尾が、その島になったと言われています。
その無人島チャイナマンズ・ハット(中国人の帽子)は、クアロア牧場の前のクアロア沖に浮かんでいます。
なので、伝説によると、オオトカゲ(モオ)の胴体は、コオラウ山脈の一部になったらしいです。クアロアとはハワイ語で、“長い背中”という意味だそうです。
ホロアペエ(Holoapee)
このコオラウ山脈にまつわるもう一つの伝説は、火と火山の女神ペレ(Pele)に追われて隠れたイノシシの化身(カマプアア)が、コオラウ山脈のあちらこちらに掘って隠れたとされる洞窟、『ホロアペエ(Holoapee)』、ハワイ語で「隠れる」という意味だそうで、多数あります。
よっぽどペレ(Pele)が怖かったんですね。
このイノシシの化身カマプアア(Kamapua'a)とペレ(Pele)は夫婦関係にあったそうで、ペレ(Pele)の激しい気性にカマプアア(Kamapua'a)はついていけなかったんでしょうか。
この2人は喧嘩が絶えず、いつも大喧嘩をしては、ぺれ(Pele)は、その激しい気性故に、荒れ狂い、そのたびに火山は噴火し、大洪水をおこしたそうです。
怖いですね….。イノシシの神でも有り、時には美男子の姿にも変身するカマプアア(Kamapua'a)との愛憎劇。
あまりにも興味深いので、是非ペレ(Pele)とカマプアア(Kamapua'a)の夫婦関係の映画を作って欲しいと思います。
メネフネ(Menefune)
そしてメネフネ(Menefune)の伝説もコオラウ山脈にまつわる伝説の一つです。
メネフネ(Menefune)については、以前オアフ島のパワースポット/オアフ島最古の神殿【ウルポー・ヘイアウ】でも書かせて頂きましたが、ハワイ諸島の先住民とも考えられている伝説の民、妖精メネフネ達が、手から手へ石を手渡しで運び一晩でウルポ・ヘイアウを建設したという言い伝えがあります。
本当に小人の様にちっちゃい妖精のメネフネは、働き者で、情が厚く、困っている人を見るとほっておけない、そんな正義感に満ち溢れた民だったそうです。
ハワイアン・スピリチュアルそのままの妖精たちですね。
彼らは森に住む小人族で、人間の成人半分くらいの身長なんですが、昼間は森に潜んでいて、夜に成ると姿を現すため、その姿を見せることはなかったと言われています。
今でもハワイのあちらこちらで、メネフネ(Menefune)を見た!という人が耐えません。森林に住むメネフネ(Menefune)に会えたら、幸せになれると言い伝えられています。
◆ クアロア・ランチ(クアロア牧場)公式サイト
日本語はこちら
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