深く吸い込まれそうな青色の印象が強いサファイアは、宝石としても重宝されているほか、パワーストーンとしても人気が高い石の1つです。
この石のイメージとして多くの人が思い浮かべるのがその印象的な青であり、一般的にもサファイアといえば青色の石を指します。
しかし実際はこの石にもいくつか種類があり、例えば無色のものや黄色、薄いピンクなどのカラーバリエーションがあり、それぞれにパワーストーンとして活用します。
同じ系譜の物質からできた鉱物の中で唯一サファイアと分類されないものが、深紅に色づいたルビーです。
つまり、同じ物質構成の鉱物の中で深紅の色以外のもの全てをサファイアと呼ぶわけです。
これら色によって種類はあるものの、この石に共通するパワーとして目指した道を突き進むことができる強さを持てたり、集中力を増幅させたりといった効果があると言われています。
確固たる自分を持つことができる石として意味を持っており、人が生活していく上での基盤や指針を固めることができる力のある石です。
見た目にも美しく、さらに自分の芯ともなってくれるサファイヤとはどのような石なのでしょうか。
鉱物としてのサファイア
サファイアを構成する物質は酸化アルミニウムであり、これが結晶化したものです。
ただし、大元はコランダムと呼ばれる鉱物の一種であり、そこに含まれる不純物によってさまざまな色に変化します。
無色透明のものや深い赤のもの、また青色や黄色などのバリエーションがあり、この中で深い赤のものを特にルビー、それ以外の色合いのものをサファイアと呼びます。
一般的にこの名称で呼ばれるものの色は青色ですが、それを構成するのは鉄やチタンが主です。
かつてはその色彩の美しさから、絵の具に用いられていたこともありました。
日本での呼び名も青玉と言われ、青色が代表的な色合いであることがわかります。
見た目はほぼ不透明なものがほとんどで、特に青色の石の深みはほぼ光を透過しないことからくるものです。他の色に関しても同様で、密度の濃い色合いを見せるものとなっています。
ただし、色づいているものでも多少の透明度を持ったものもあり、こうした場合はその多くが加熱によって輝きを増しています。
採掘される場所はカラコルム山脈を要するカシミール地方、またタイやミャンマー、スリランカなどが挙げられます。
その中でもカシミール地方で採掘されるものは特に味わい深く美しい青で、品質も非常に高いものとして流通しています。
産出地によってその色合いが微妙に違い、価値のつけられ方も異なります。
サファイア、ルビーを含めたコランダム全般においては硬度が非常に高く、その数値は世界一硬い鉱物であるダイヤモンドに次ぐものです。
この硬さが、意志の強さや集中力アップといったパワーにつながっているのです。
石の効果
実際にはカラーバリエーションが豊富なサファイアですが、そのイメージには深い青が強い印象に残ります。
古代にさかのぼれば、特定の鉱物に限らず青色の石は全てこの名で呼ばれていたほど、青といえばこの名前という浸透度が高かったのです。
旧約聖書にもこの石の名前が出てきますが、実際はラピスラズリのことを指していたとされます。
実際に今の酸化アルミニウム結晶がサファイアと認識されたのは18世紀に入ってからであり、この頃に東南アジアからヨーロッパに本格的に伝わったものと言われています。
インド仏教では神聖な石としてあがめられ、重宝されていました。
ダイヤモンドに次いで地球上で硬い鉱物であり、多少のことでは揺らがない点から、パワーストーンとしてのサファイアは誠実や信頼といった意味合いを持っており、カップルやパートナー同士で持つとさらに絆を深めることができるとされています。
さらに、進むべき道を明確に示してくれる効果もあることから、仕事などを成功させたいときにも迷うことなく適切な道を選択できるのがこの石の力です。
また、無限に広がる宇宙の力を集約させたともいわれるパワーは、強靭な精神力と自身のもとに行動できるものでしょう。
周囲の圧力や影響に惑わされることなく自分が選んだ道を指し示してくれるのです。
以下にサファイアの効果についていくつか挙げてみます。
サファイアをパワーストーンとして持つときにご参考ください。
知恵と洞察力
サファイアはしばしば知識の象徴とされ、明晰さと洞察力をもたらすと信じられてきました。学習や学問の追求において、集中力を高めたり新しい視点を提供する助けになるとされています。
真実と誠実さ
サファイアは真実と誠実さの象徴ともされており、その所有者に正直さと忠誠心をもたらすと信じられています。
平穏と平和
この宝石はまた、平和と心の平穏をもたらすとも信じられています。ストレスや不安を和らげる力があるとされ、内面の落ち着きと平衡を保つのを助けると信じられています。
身体的な効果
一部の伝統では、サファイアが身体のバランスを整えると信じられてきました。特に、視覚や聴覚に関連する問題を治すとされています。
スピリチュアルな効果
スピリチュアルな観点からは、サファイアは高次の精神的な力を開放するとされ、瞑想やスピリチュアルな探求に役立つとされています。
色別の意味は？
もともとサファイアに共通した力として、強靭な意志や集中力の増進といった効果が期待されています。
ただしこの石はたくさんのカラーバリエーションがあり、色によってその効果が異なっています。
カラーや性質によっての違いであり、それらを使い分けられればさらに効果を発揮することとなります。
定番中の定番・ブルーサファイアには冷静沈着な目線を持って深く洞察できる力があると言われています。
無色のホワイトサファイアは純真無垢な力であり、霊的能力を高めてくれると期待されています。
イエローサファイアの力は経済力が中心であるとされ、他の邪魔をはねのけて本当に大切な道を教えてくれる道しるべとなるでしょう。
ピンクサファイアは心の安寧を保ち、優しい気分にさせてくれると言われています。
もともとこの石全般が持っている力に加えて、色ごとの力もそれぞれに備えているわけです。
どの石を持つかは好みもありますし、どのような自分になりたいかで決めてもよいでしょう。
精神的に落ちつきをもたらし、地に足をつけた気分であらゆる事象に臨めるようになるサファイア。
宇宙の力をその石に集約させた上、カラーバリエーションによってもたらされる異なった効果を得ることができるでしょう。
人との信頼関係を築いたり、人や事象と真摯に向き合えることで正しい道へと導いてくれるこの石は、自分自身の足を前に一歩出してみることに対する大きな手助けとなります。
こうして信念と自信、そして判断力に長けたリーダータイプになるには、サファイアの恩恵を受けてみてもよいでしょう。
サファイアの石言葉｜誠実・慈愛・徳望がもたらす心の成長と高潔さ
誠実
サファイアの象徴的な石言葉の一つである「誠実」は、信頼や真実を大切にし、嘘や不正を嫌う清らかなエネルギーを表しています。持ち主に対して誠実な心を促し、他者との信頼関係を築く力を与えます。特に人間関係や仕事において、真摯な態度をサポートする石として知られています。
慈愛
「慈愛」は、サファイアが持つ深い愛情や優しさを象徴しています。冷静な判断力と共に、人に対する優しさや思いやりを持ち続けることを促します。困難な状況でも、相手を理解し支える慈愛の心を養い、愛情の深い絆を育む力を持っています。恋愛や家族愛の強化にも効果的です。
徳望
「徳望」とは、道徳的な品格や尊敬を集める力を指します。サファイアは、持ち主に高潔さと高い精神性をもたらし、周囲からの尊敬を得るサポートをしてくれる石です。リーダーシップを発揮する場面や、信頼を得たいときに持つと効果的とされています。
まとめ
サファイアは、その高貴で深い青色から、古くから神聖なパワーを宿す石として知られています。「誠実」「慈愛」「徳望」という石言葉を持ち、知恵や冷静な判断力を高め、誠実さを保ちながら物事に向き合うサポートをしてくれます。また、目標達成や成功を引き寄せる力があり、仕事や学業、恋愛でも信頼関係を築くための力を持つ石です。さらに、ネガティブなエネルギーや災いから守る守護石としても強い効果を発揮します。サファイアは心と精神の成長を促し、成功へと導いてくれるパワーストーンです。
