贈り物や普段遣いのジュエリーなどに選ばれることが多い誕生石。
ストーンを選ぶ際、なんとなくの基準とされる方も多いですね。
誕生石は、12ヶ月それぞれに応じて定められた宝石やパワーストーンを指します。
自分の誕生日がある月に対応したものを身につけることで、ストーンからの加護を受けられるようになったり、幸運が訪れることが期待されているため、婚約指輪や結婚指輪をはじめ、ジュエリーやアクセサリーなど宝飾品として身につける機会が増えてきました。
今回は、誕生石の由来や各月のストーンなどをご紹介します。
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誕生石とは
誕生石とは、各月に対応する特定の宝石のことで、誕生月を象徴し、個人の運気や幸運を引き寄せると信じられています。宝石の美しさや輝きだけでなく、それぞれに秘められた意味や効果が長い歴史の中で語り継がれ、多くの文化や国で誕生石の伝統が広がってきました。
誕生石には、各石が持つ特別な効果や意味が存在します。それぞれの月に対応する誕生石を身につけることで、その月の運気を高めたり、自分の性格や願いをサポートしてくれるとされています。
誕生石の起源と由来(歴史)
誕生石の発祥は、18世紀頃にポーランドの宝石商人によって考えられたと言われています。
国や地域によって誕生石はバラバラでしたが、1912年にアメリカで開催された米国宝石組合大会にて統一され、さらに1958年に改訂されたものが現在の基準になっています。
定められている誕生石には国によって若干の違いがあり、1月のガーネットと2月のアメジストのようにどの国でも共通しているものもありますが、その他の月には各国で独自の相場が設定がされているものもあります。
日本では、アメリカで定められた誕生石を基に、1958年に初めて誕生石が制定されました。
誕生石の起源と由来は諸説あり、バビロニアの星座石からきた説、旧約聖書の『出エジプト記』から説、新約聖書の『ヨハネの黙示録』から説の三つが有力とされています。
各月の誕生石 それぞれの効果
それでは、12ヶ月の誕生石を紹介します。
誕生石が複数存在する月もありますが、誕生石を持つ時は全部の種類を揃えても良いですし、この中から一つか二つだけ選んでも構いません。
また、生まれ月の誕生石の他、その月の石を持つことで石のパワーを借りることができるとも考えられています。
勝負をかけたいことがあるときなど、その月の誕生石とご自身の誕生石の両方を身につけ、パワーをいただくこともおすすめです。
◆ 1月:ガーネット
ガーネットは「柘榴石」という和名からも分かるように、ざくろの実のような深みのある赤色をしています。
実りの象徴の石とされており、積み重ねてきた努力を成功へと繋げるパワーがあります。
受験や試験、ここ一番の勝負時のお守りにしても良いですし、恋愛の成就にも力を貸してくれるでしょう。
また、治療石として戦地へ赴く兵士たちのお守りとして用いられてきた歴史もあるなど、健康効果も期待される石です。
子宝に恵まれる、大切な人との絆を深める石としても愛されています。
◆ 2月:アメジスト
アメジストの紫色は、古くから日本でも「最も気高い色」とされてきました。
真実の愛を守ると伝えられるこの石は、知性と冷静、慈愛の精神を授けることで、真実の愛や大切な人との絆を育んでくれるでしょう。
また、その高貴なエネルギーは邪気を嫌うため、厄払いのお守りにも最適。
頭頂部の曇りを払う性質は、安眠、悪習慣を断ち切りたいときにも力を貸してくれるでしょう。
◆ 3月:アクアマリン
アクアマリンは海のような深い癒しと優しい気持ちをもたらしてくれる穏やかな性質が特徴です。
生命の源である海の象徴は、健康長寿や富貴をもたらすと考えられており、子宝、結婚など繁栄をもたらすお守りとしても愛されてきました。
心を癒してくれるスッキリとしたエネルギーは、対人関係の改善、第五チャクラの解放により、アレルギー症状の改善にも一役買ってくれるとされています。
◆ 4月:ダイヤモンド、水晶
地球上の石の中で最も硬いダイヤモンドは、不変と永遠を象徴するストーンです。
その見事な輝きは、ゆるぎない美と不屈の精神を表し、持ち主のエネルギーと思念を強く増幅させるパワーがあるとされ、成功や不変の絆を引き寄せます。
水晶は、抜群の安定した波動を持つ天然石です。
その強力な浄化作用は、持つ人をそのもの本来のエネルギーとして整えてくれるため、健康や願望成就、才能開花などに導いてくれるでしょう。
アクセサリーとして身につけることはもちろん、場の浄化などにも適していますので、様々な形で活用していきたい万能ストーンです。
◆ 5月:エメラルド、翡翠
世界4大宝石にも選定されているエメラルドは、クレオパトラが愛した石として有名になりました。
ドクターストーンと呼ばれるほどの再生能力を持つとされ、古代では治療石のひとつとして重宝されてきた石のひとつです。
愛と叡智を授ける石とされ、恋愛成就や幸福を願うときにも選ばれるこの石は、結婚や長寿を祝う際の宝飾品にも多く活用されています。
翡翠は健康長寿や家内安全、事業繁栄など、人生の守護や繁栄を願うときには欠かすことのできない存在です。
中国や日本でも古来より大切にされてきた石で、世界各地でも「奇跡の石」「魔法の石」と呼ばれてきました。
持ち主を災いから守る護符とされている効果や、冷静さや忍耐力を与えて叡智と人徳のある人間に成長させるパワーを持っていると考えられています。
福を呼び込む石とも伝えられており、世代を問わず厄除けや人生全般のお守りとして身につける人が多いストーンです。
◆ 6月:パール、ムーンストーン
海で育まれる生命の象徴・真珠には、マイナスエネルギーを退け、プラスのエネルギーを呼び込むパワーがあると考えられてきました。
ストレスを和らげて癒しと忍耐力をもたらし、災難から身を守ってくれる性質から、女性の人生に寄り添うお守りに欠かせない存在となっています。
ムーンストーンは月のエネルギーをそのまま纏ったような、優しく女性らしいエネルギーを放つ石です。
愛する人との絆を深めたいとき、良縁を願うときなど、恋愛に関しての願いがあるときにはぜひ身につけたいストーンのひとつです。
月のリズムに沿わせてくれる性質は、ホルモンバランスの調整、インスピレーションを高めてくれるなどの効果も期待できるでしょう。
◆ 7月:ルビー、カーネリアン
深紅が美しいルビーは、高貴な女性が身につける宝石として古くから大切にされてきた石です。
情熱や不屈の精神力を養う性質は、勝利をもたらす女神のような存在として崇められており、危険や災難から身を守ってくれる効果もあるとされてきました。
試験や仕事の大事な場面で、また、出会いやアプローチの後押し、大切な人との変わらぬ愛を願う方にとって、心強いお守りとなってくれるでしょう。
太陽のようなオレンジ色がまぶしいカーネリアンは、持ち主のエネルギーを活性化させ、モチベーションや勇気を湧かせてくれる石。
目にするだけで心に元気がみなぎるような、明るい波動が特徴です。
迷いの心を振りきってくれる活動的な性質は、新しいステージで勝利を掴んだり、ポジティブさをや生命力を高めたいと願うときに力を貸してくれるでしょう。
◆ 8月:ペリドット、サードオニキス
太陽の石と言われるペリドットは、明るい光で心を照らし、持ち主に知恵や希望と前向きに生きる強さを与えてくれる石です。
美しいグリーンは夢を実現する後押しをしてくれると言われています。
内面の魅力を引き出すパワーがあるとされ、夫婦の仲を深めて円満な家庭を築くサポートとなってくれるといわれています。
サードオニキスは友愛の象徴とされ、夫婦円満や幸せな結婚、恋愛成就をもたらすとされています。
信頼や愛情をもたらす石は、恋愛だけでなく友人、家族との絆も深めてくれます。
もともとメノウが持つ健康効果や厄除けなどの効果も期待できる石です。
◆ 9月:サファイヤ、ラピスラズリ、アイオライト
9月の誕生石に選定されるのは、第三の目を活性化させる藍色、濃紺のストーンです。
中でも人気のサファイアは、誠実さと知性、冷静の青色を持つストーン。
持ち主に真実の愛と献身の心をもたらし、大切な人との不変の愛を約束してくれるでしょう。
ラピスラズリは最古のパワーストーンとして有名な石。
生まれてきたときのの約束を果たし、最強の幸運へと導いてくれると伝えられています。
厄払い、才能開花など、運命を活性化させたいときにもパワフルに活躍してくれるでしょう。
アイオライトは感性を研ぎ澄ませ、平常心を取り戻させてくれる石です。
自信を取り戻して物事の本質を見定め、正しい道へ進むことができるでしょう。
心を安定させるパワーを持ち、不安やプレッシャーだけでなく恋愛の迷いも解消してくれるでしょう。
◆ 10月:オパール、トルマリン、ローズクォーツ
オパールは若さやみずみずしさを保つ石と言われ、持ち主の美しさを引き出します。
キューピッド・ストーンとも呼ばれ、愛する相手に幸運の護符として贈る習慣もありました。
内面に眠る才能を引き出す性質もあり、美に関しての職業に就く方には最適なストーンのひとつです。
トルマリンには様々な色のバリエーションがあり、色によって石言葉や効果が異なります。
マイナスイオンを放出し、心身をリフレッシュして活性化させるパワーはどの色にも共通です。
健康効果の他、自身の可能性をまっすぐに育てていくときのお守りとしても有効なエネルギーのストーンです。
愛と優しさの石であるローズクォーツは、恋愛成就には欠かせない愛のストーンです。
自分と周囲を隔てなく愛することを教えてくれるストーンは、持つ人をいつの間にか愛に包み込まれるような環境を作り出してくれるでしょう。
精神安定効果も高く、ネガティブな感情や恋愛のトラウマも癒してくれる、優しさに溢れたストーンです。
◆ 11月:トパーズ、シトリン
11月の誕生石は、太陽神を象徴するトパーズとシトリンが選出されています。
トパーズには、いま持ち主にとって必要なものを引き寄せる力があります。
恋愛や仕事、人間関係など、望んでいるものと出会える幸運をもたらししてくれるでしょう。
またそのすっきりとした波動は、直観力と洞察力を高め、物事をクリアに見る力を養ってくれるでしょう。
シトリンは富と繁栄をもたらす石です。
金運という形での幸福だけでなく、明るい気持ちや困難に打ち勝つ勇気と知恵を与えてくれます。
ストレスの緩和やコミュニケーション能力のアップにも効果があるとされています。
◆ 12月:ターコイズ(トルコ石)、タンザナイト
旅のお守りとして名高いターコイズは、身代わりになってでも持つ人を守ろうとしてくれる大変頼もしい石です。
あらゆる危険から身を守り、幸運と繁栄をもたらすとされるこの石は、勇気と行動力をもたらすポジティブさも特徴のひとつ。
夢の実現を願う方を、力強く見守ってくれるでしょう。
優美な紫色が美しいタンザナイトはマイナスエネルギーをプラスに変え、人生を良い方向へと導く石。
幸福な未来へと繋がる道を迷わず歩いていけるよう、優しくサポートしてくれるでしょう。
12ヶ月の誕生石は、幸せを願うお守りとして、ご自身や大切な方に身に着けていただきたいストーンです。
パワーストーンの使い方
ブレスレットとして身に着ける
パワーストーンをブレスレットにして左手首に身に着けるのは、厄払いの効果を高める一つの方法です。左手はエネルギーが入りやすい側とされ、ここにパワーストーンを身に着けることで、ネガティブなエネルギーの侵入を防ぎ、ポジティブなエネルギーを引き寄せると言われています。
ペンダントとして身に着ける
パワーストーンをペンダントとして胸元に身に着けることで、心臓に近い位置でエネルギーを感じることができます。これにより、精神的な保護や心の安定が促され、厄払い効果が向上します。また、目立たずに身に着けられるため、日常的に使用しやすいです。
ポケットに入れる
ブレスレットやペンダントを身に着けるのが難しい場合、パワーストーンをポケットに入れて持ち歩くのも効果的です。これにより、外出時や仕事中でも厄払いの効果を得ることができます。石が直接肌に触れるようにすると、より強いエネルギーを感じることができるでしょう。
カバンや財布に入れる
パワーストーンをカバンや財布に入れて持ち歩くことで、常に身近にお守りを持っている状態になります。特に、仕事でのトラブルを避けたいときや、外出先での保護を求める際におすすめです。
寝室に置く
就寝時にパワーストーンをベッドサイドや枕の下に置いておくことで、寝ている間も厄払い効果を発揮させることができます。これにより、ネガティブな夢やストレスを軽減し、安眠をサポートします。
定期的な浄化とチャージ
パワーストーンの効果を持続させるためには、定期的に浄化とエネルギーチャージを行うことが重要です。浄化方法としては、月光浴、セージの煙、流水での洗浄などが効果的です。浄化を行った後に、石に新たなエネルギーをチャージして、再び身に着けると良いでしょう。
誕生石のケアと浄化
誕生石は定期的に浄化することで、そのパワーを最大限に引き出すことができます。太陽光や月光、水晶クラスターの上に置く、音や煙による浄化など、石に適した方法でケアしましょう。特に、宝石は日々のエネルギーの影響を受けるため、定期的な浄化が大切です。
まとめ
いかがでしたか?
こちらで紹介した以外にも、2021年、63年ぶりに改訂された誕生石として、10石追加されています。
馴染み深い誕生石以外にも、新たな宝石や鉱物との出逢いをお楽しみいただくことができますね。
天然石に詳しくない場合でも、誕生石をきっかけに興味をもたれる場合も多いでしょう。
アクセサリーやジュエリーとして、誕生石をおしゃれに身につけながら、ストーンのパワーを取り入れてみてはいかがでしょうか?
【参考:新たに追加された誕生石】
2月:クリソベリル・キャッツアイ
3月:ブラッドストーン、アイオライト
4月:モルガナイト
6月:アレキサンドライト
7月:スフェーン
8月:スピネル
9月:クンツァイト
12月:タンザナイト、ジルコン