ハワイ旅行でオアフ島を訪れた方で、この観光スポットを訪れなかった人はいないのでは？と言われるほど、このオアフ島で最も人気のある観光スポット、「ハナウマベイ（湾）」（Hanauma Bay、ハナウマベイ）は、絶景で有名で、丘から見下ろす海と砂浜は、かなりの大パノラマです。
正式名称は、『Hanauma Bay Nature Preserve（ハナウマ湾自然保護区）』で、シュノーケルスポットとしても有名で、海洋生物保護区でもあるこの湾には、それはそれは美しい熱帯魚達(トロピカルフィッシュ)が、群れをなして泳いでいます。
餌をあげる事も、触れることも、ましてや釣りをする事も禁止されています。
ハナウマ湾の歴史と伝説
ハナウマ湾は火山からできた湾で、ハワイ語で「hanauma」は、湾を意味する「hana」と湾曲した砂浜の意味の「uma」と一般的には考えられていますが、「uma」には腕相撲、カヌーが陸地に接する部分といった意味もあると言われています。
全米でNO1のビーチにも選ばれた事のあるこのハナウマ湾は、ハワイ王族達から、漁や海水浴など遊びの場として愛されていました。
古代から、ハワイアン達は、ハナウマ湾を霊的な力の集まる禁忌（カプ）の地と考えており、王族や貴族しか立ち入りしか認められなかったと言われています。
王族の釣り場であり、そんな霊的な力が集まるパワースポットだからこそ、ハワイ王族たちの特別な祭事や、特別な祭や神に捧げるフラの競技会、腕相撲の大会なども開催され、特別な徳を積んだカフナ達のパワーとエネルギーが集結する場所でもあったようで、それがパワースポットと言われるようになった所以かもしれません。
「ハワイの四大神、カーネとカナロアが、ハワイ諸島の各地に泉を開いていった過程で、オアフ島ではまずハナウマから上陸した」、「タヒチから渡ってきた 伝説のラア一行が、ハナウマあたりで不思議なドラムの音を聞いた」、「火の女神、ペレの命令で、ペレの恋人・ロヒアウを迎えに行ったペレの妹ヒイアカ一行が、帰路ハナウマに立ち寄った」などの伝承もあります。
ハワイ初の海洋生物保護区
シュノーケルスポットとしても有名で、海洋生物保護区でもあるこの湾には、それはそれは美しい熱帯魚達(トロピカルフィッシュ)が、群れをなして泳いでいます。
ハワイ語で「豚のように鳴く角張った魚」と言う意味の「フムフムヌクヌクアプアア」という熱帯魚は、ハワイ州魚で、興奮すると豚のように鳴くのだそうです。
1967年にハワイで初の海洋生物保護区になり、1978年には市の海洋公園となり、現在は「Hanauma Bay Nature Preserve」として、ハナウマ湾の生物や環境は、大切に保護されている自然保護区となっています。
その為、自然や環境を学べるエデュケーションセンターがあり、ただハナウマ湾で楽しく遊ぶだけではなく、その環境を守るためのルールや規則をも学べます。
ハワウマワンを訪れる人は、自然保護に関するビデオを見ることが義務付けられており、ハナウマ湾の成り立ちや、正しい遊び方、そして湾内での守らなければならない規則などを学べます。
湾内だけでなくビーチではアルコールは禁止されており、大型のクーラーボックス持ち込みも禁止で、自ずと、ゴミなどの清掃に気を使い、ハワイアンのスピリットをも学べたりします。
その他にも多々禁止されている事があります。
駐車場・ピクニックエリア以外での喫煙、ボートの使用、釣り、生物に餌をあげる、湾内の全ての自然動植物の持ち帰り、サンオイルは水溶性を使用、簡易テントは張れない、などに加え、足ヒレで遊泳中砂をすくい上げたり、海の中の砂場以外のところでは、立ったり座ったり、歩いたり触れたりすることも禁止といった、美しいサンゴ礁を守るべく決められた細かく厳しい規則があります。
その美しいサンゴ礁があるからこその魚達の棲家なのでしょう。
だからこそ、魚達も人間を恐れず近寄ってきます。
そんな魚達も、一週間に一度の火曜日（ハナウマ湾の休園日）だけは、利用客から開放され、のびのびと休養できるようになっているようです。
ハナウマ湾の場所
位置的には、オアフ島の南東部に位置し、ワイキキから出発すると、ハワイカイを過ぎ、カイルア方面に向かう途中、シーライフパークの手前にこのハナウマ湾はあります。
ザバスだと22番のバスで乗換なし、車だと、H1-Eastに乗り、Kahalaをすぎると、自然にhighwayは終わり、道なりにそのままKalanianaole Highwayと名前が変わりますが、まっすぐ1本道です。
坂を登りきったら、右側にハナウマ湾の入り口が見えてきます。
駐車場は営業車の出入りは禁止されており、数も限られているので、ここにも環境を気遣うスピリットを学ぶことができますね。
また展望台からは、ハナウマ湾が一望できます。
